熟成肉の技法 -枯らし熟成編-

#4 Coffee break

美味しいには理由がある。
今回のテーマは、『熟成肉の技法 -枯らし熟成編- 』です。

枯らし熟成』は日本の伝統的技法(肉の熟成法)と言われています。
「牛肉の半身をすぐに解体せず」「一定の温度&湿度、そして熟成を助ける菌が滞留する冷蔵庫に入れ」「4週間前後そのまま保管」

■ ポイントについて
日本の熟成は、枝肉(=半身)のまま「吊して冷蔵保管する方法」ですが、
この枯らす行為によって、以下の効果が得られるのです♫
★ 程よく水分が抜け
★ 旨みが増し
★ 和牛の至福香と言われる“和牛香”がより芳醇になる

枯らし熟成は、70年代頃まではいろいろな小売店で行われていた技法でしたが、
手間がかかり、利益率が悪く、また真空パックの普及で流通が変わっていったことで、今では希少な技法となっているようですね。

現在でも『枯らし熟成』にこだわりお肉を提供されているお店もありますので、興味が湧いた方は探してみてはいかがでしょうか?新しい味の出会いや発見があるかもしれませんね♫

※熟成という言葉を使い出したのはここ数年のようです
※一頭買いとは、半身2本分

 

熟成肉をもっと知りたい方は、こちらのページもご覧ください

なぜ熟成すると、肉は美味しくなるのか?

熟成肉とは?

熟成肉の技法 -ドライエイジング編-

 

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Tomo

7年ほど海外にてBar経営からレストラン・ホテル内にてバーテンダー&ミクソロジストとして飲食経験を経て帰国、 帰国後は、大型複合施設内レストランにてバーマネ...

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